ジャポニスムの影響

こんにちは。講師の橋本です。現在12日の色彩検定を目指して、受験される皆さんが、ラストスパートをかけているところです。先日10月28日も3つの大学で講座がありました。週末台風という言葉がメジャーになりつつあるくらい、雨続きの週末が多いこの頃ですが、12日は晴れますように。

さてここのところ、ジャポニスムをテーマの一つとした展覧会が多いようです。ジャポニスムとは19世紀後半に、日本の浮世絵や工芸品が西洋の文化や芸術に影響を与え、新たな表現が生まれた日本趣味の事を指します。上野の西洋美術館ではズバリ、展覧会の題名にもなっている「北斎とジャポニスムーHOKUSAIが西洋に与えた衝撃」展が開催中です。展覧会内容はコチラ
美術館美術館中

展覧会入り口手前には、ポスターの北斎漫画を参考にしたと思われる、ドガのバレリーナの絵と一緒に写真が撮れるようになっていました。

ポーズ
展覧会も北斎の絵と並べて、絵画や磁器が並べてあります。磁器の絵付け等は配置を考えただけで「そのまんまじゃない(笑)」と思うものが多く、いかに北斎が、西洋のアーティストたちに影響を与えたのかがわかる内容になっていました。

来年の1月8日まで開催中の「ゴッホ展巡りゆく日本の夢」もファン・ゴッホが実際に持っていた浮世絵も展示され、特に浮世絵の構図を参考にしている様子がよく分かる内容になっています。
部分のみ見つかったファン・ゴッホの絵を、日本人で唯一、明後日から公開の映画「ゴッホ~最期の手紙~」のスタッフとして参加した女性アーティストが再現した絵もあります。ゴッホが残した色名などが書かれたデッサンなどを頼りに色を出したそうです。色鮮やかな黄色の大きな太陽と橋、そして恋人たちを描いた絵は、踊り場の明るい所に展示してありますので、ぜひ
そのカラフルな色使いを観ていただきたいと思いました。

また国立博物館の表慶館では「フランス人間国宝展」も26日まで開催中です。この表慶館はファッションショーなども行われる素敵な建物で、フランスの比較的お若い15人の匠による最高の技術と技を出された作品が沢山展示されています。その内容も日本発祥の扇や折り紙を参考にした織り布、和紙の技術を活かした壁紙など、日本の技術を参考にした和を感じさせる物が非常に多かったです。内容はコチラ

丸の内の三菱1号館美術館でも「パリ・グラフィック ロートレックとアートになった版画・ポスター展」を実施中。内容はコチラ

三菱ポスター

ロートレックも浮世絵の影響を多大に受けていることがよくわかります。右の写真のポスターは、ロートレックが名声を確立したキッカケとなったムーランルージュのポスターですが、手前に黒い男の影を持ってくる構図はまさに浮世絵から学んだ構図です。

この秋、さまざまなジャポニスムの展覧会に出かけ、日本の良さを再確認してみることができました。