日別アーカイブ: 2017年12月2日

光への探究心

こんにちは。講師の橋本です。早くも12月に入り、色彩検定の1級を目指されている皆様は12月17日の2次試験に向けて頑張っていらっしゃることと思います。2次試験は暗記力だけではなく、マンセルシステムの色票を見て、色の明るさ、鮮やかさを目で見極めていく力が試されます。本番であがってしまうことなく、(隣の人のハサミさばきが気になっても!)落ち着いて全力を尽くされることを祈っています。

先日九品仏浄真寺の紅葉を見に、出かけてきました。赤、黄色、緑がグラデーションになっていて、とてもきれいでした。毎年紅葉が少しづつ遅くなっている気がしますね。

紅葉初め紅葉1

さて、現在六本木の国立新美術館では、日展の他に新海誠展と、安藤忠雄展が行われています。
この2つの展覧会に共通して私が感じたことは「光のとらえ方」でした。光をどのように作品や建築に活かしているか、ということがよく分かる展覧会でした。
新海1新海2
「君の名は。」の作者である新海誠の展覧会では、従来のセル画に色を置いていく作業ではなしに、コンピューターを使っての新たな光の取り入れ方の解説がありました。特に風景の描写に作り手側の素晴らしいこだわりを感じました。
安藤1教会内部 図録
安藤忠雄展の方は、大阪府茨木市に建てた「光の教会」をそのまま美術館に増築許可をもらって、自費で同じ大きさの教会を建ててしまったというすごいスケールでした。建築家の展覧会はこれまで設計図や模型が並んで、スクリーンに映像、と言った程度の物が多いのですが、やはり体験してみないとわからないですよね。以前茨城市にこの教会を見学しに行ったことがありましたが、本当にそのままでした。その時の牧師さんが説教の途中で頭に光が差してきて、暑いので、少しづつズレながら話をする時があります、と笑いながらおっしゃっていたのが印象的でした。大阪ご出身の安藤さんはサービス誠心旺盛な方だな、と思ったのは展覧会の図録。普通美術展の図録は2,000円以上しますが、なんと今回1,980円。そして先着でとてもたくさんの数の図録にご自身で印刷したイラストに、直筆でパステルで色をつけられ、サインをされているのでした。イラストも数種類あり、色もそれぞれ違うのです。私は直島の地中美術館のイラストを選びました。

2つの展覧会は今月18日まで。ぜひ足を運んで光を感じてみて下さい。